くう太


我が家に新しい家族が増えました。
私をびっくりさせようと内緒にしておいた母の計画を知らなかった父が、
「明日犬来るの知ってる?」と言ってしまったため、母のサプライズは失敗。
次の日私はどきどきしながら帰宅しました。
吠えられるかなあと考えながら玄関のドアを開けようとすると、
くもりガラスの向こうに動く影。 い る 。
しっぽふりふり、大歓迎の初対面でした。拍子抜け!もっと敵意だして!(by立川のブッダ


この子は「くうちゃん」、柴犬、オス、今年の秋4歳。
はっきりした誕生日は分からないので、家にやってきた10月31日が新しい誕生日。
「男の子なのにくうちゃん?」と、母が「くう太」に改名。
くうちゃん改めくう太は、少なくとも3月11日までは福島県葛尾村にいました。
うちにやってくる前は被災犬の保護施設にいたくう太。
原発事故がくう太と前の家族を離れ離れにしてしまいました。
3月11日以降、保護されるまでどれくらいの期間があったのか、
どんな毎日を送っていたのか、分かりません。
家族がいなくなり、家を離れ、更にまた我が家へ移ったくう太が、
楽しく暮らせるように、いっぱい可愛がるよ(`・ω・´)



くう太は私の永遠のかわいこちゃん、ムックと正反対。
性格も、性別も、毛の色も。
16年前ムックが家にやってきたときの事、ほとんど覚えていません。
犬に慣れていなかったので、かわいいと思いながらも恐る恐る触るくらいしかできなかった気が。
くう太を見ながら、ムックのことを沢山思い出します。
ムックも玄関の中にいた時は、私が帰ってくるとくもりガラスごしに
しっぽを高速ふりふりさせている所が見えたなあ。
今はまだくう太よりもムックの方がずっと好きです。
ごめんね、くうちゃん。
でもいつかくうちゃんがムックと同じくらい私にとって大切な存在になると信じているから。
末長くよろしくね。